痛みの分類、原因による分類について整理してみます
先々月のブログで痛みについて慢性痛と急性痛について整理してみましたが
今回は原因による分類について、仕事柄痛みの相談をいただくことがよくあります。
私は医療従事者ではないので診断や治療という観点で
痛み関わることはできませんが
医療機関での診断結果やお客様の状況をお聞きしてどんなことが
痛み軽減の役に立ちそうかを考えることは多いです。
今回は原因ごとの痛みについて整理してみます。
(痛み・鎮痛の教科書ナツメ社を参照しつつ)
目次
- ○ ◎侵害受容性疼痛。漢字がたくさん並ぶとわかりにく。
- ○ ◎侵害受容性疼痛「体性痛」
- ○ ◎侵害受容性疼痛「内臓痛」
- ○ ◎痛みを起こす様々な刺激
- ○ ◎侵害受容性疼痛以外の原因による分類
- ○ ◎身体にはもともと痛みを抑制する機能がある!?
- ○ ◎KtmPrivateFitnessとしては
◎侵害受容性疼痛。漢字がたくさん並ぶとわかりにく。

侵害受容性疼痛。漢字だけ見ると
侵害(おかしてそこなう)受容(受け入れる)疼痛(いたみ)
生体が本来持っている痛みを感じるしくみによって
もたらされるものだそうです。
侵害受容性疼痛には「体性痛」「内臓痛」があり、多くは急性痛だそうです
体性痛は皮膚、粘膜、骨、関節部分、骨格筋、腹膜などに起こる痛み。
内臓痛は内臓が原因となって起こる痛み。
侵害受容器(脳へ痛みの信号を送り出すセンサー)⇒脊髄&脊髄後角
⇒視床(脳の間脳といわれる部位)⇒脳の各部位⇒痛みとして認識
という流れだそうです。
この流れが正常に働いていなければ、傷の治りが遅い、
痛みを伝達する神経自体が損傷を受ける、
感覚過敏を伴う神経障害性の痛みや
慢性痛や関連痛を生じる可能性が高くなるらしい。
私がご相談いただくのは慢性痛、関連痛なことがほとんどです。
基本的には体のセンサー~神経線維~脳に伝わって
痛みを感じるということなのだろうと解釈いたしました。
◎侵害受容性疼痛「体性痛」
皮膚や粘膜の痛みである表面のものと、
骨格筋(筋肉)や関節といった深部のものがあります。
身体を形成している組織への刺激によって生じるものが
体性痛といわれます。
切り傷ややけど、打撲など日常的に経験する痛みのほとんどが
体性痛。
体性痛にはすぐ感じる早い痛みと
少し経ってからの遅い痛みがあり
刃物で手を切ったとき(鋭い早い痛み)
切った後のズキズキドクドクするような痛み(鈍い遅い痛み)
早い痛みは一次痛「危険から回避する警告信号」
遅い痛みは二次痛「不快感や不安感を生じさせる警告信号」
といえるようです。痛みは身体に何かを知らせてくれていますね。
◎侵害受容性疼痛「内臓痛」
食道や胃、小腸、大腸などの消化器官や肝臓、すい臓、腎臓
といった内臓の痛みを内臓痛と呼び、
こちらも侵害受容性疼痛に含まれるようです。
腫瘍などによる臓器の圧迫、急激な臓器の膨張、
炎症、管になっている小腸や大腸の内圧の上昇や閉塞
などによって痛みが生じます。
内臓痛はどこが痛いというはっきりとした痛みより
ぼんやりとした痛みなことが多いようです。
吐き気や嘔吐、発汗、血管拡張など自律神経系による症状が出たり
原因となる内臓部位とは離れたところに痛みが生じる関連痛が
現われたりすることがあるようです。
痛みが一定の範囲にぼんやりと生じるということですね。
◎痛みを起こす様々な刺激
●機械的刺激
刺す、切る、突くなど物理的な刺激
●化学的刺激
組織を損傷させる酸や辛み成分など化学物質によって生じる刺激
体内の痛みの伝達において神経繊維等を活性化させたり、炎症を起こす刺激
●温度刺激
熱や冷たさに触れることで痛みを感じる
痛みを出す高温域、低温域というのがあるそうで
それに達さなければ痛みは感じない。
◎侵害受容性疼痛以外の原因による分類
神経障害性疼痛
心理社会的な疼痛
原因部位ではないところが痛む関連痛
自発痛と誘発痛
こちらは又の機会に掘り下げたいと思います。
◎身体にはもともと痛みを抑制する機能がある!?
痛みを抑える鎮痛には様々な療法がありますが、
人の身体には本来痛みを抑制する内因性抑制機構というものが
備わっているそうです。
確かにスポーツの場面や何かを発表するような場面で
痛みを感じずその時間をどうにかやり切れることがある。
痛いところをさすると痛みが和らぐこともある。
東洋医学の手技もこのようなことが関係していることもあるそうです。
最初に記載したようにセンサー⇒脊髄⇒脳と伝わりますが
その途中で痛みの入力が抑制される。
この抑制はノルアドレナリンとセロトニン
という二つの神経伝達物質が主として働くそうです。
ノルアドレナリン
(覚醒、集中力の向上、意欲・活動性の促進)
セロトニン
(自律神経の安定、感情のコントロール、睡眠の調整)
この二つは食事、生活習慣、活動の調整によって自然に分泌を
促すことができるもの。
この二つを増やすお手伝いは私にもできるかもしれません。
それが痛みの改善につながることもあるかもしれません。
繋がらないこともあると思います。
でもなんとかできるなら何とか出来たら嬉しい。
◎KtmPrivateFitnessとしては
痛みは必要なものだろうけどやはり不快なものではあります。
恥ずかしながら私の身体はまだ努力不足や
性格的なものもあるかも!?であちこち痛くなります。
しかしながら自分が痛みを感じることでお客様の気持ちが
分かるかもしれません。
完全に同じ感覚にはなれませんが、
近いものを想像できるかもしれません。
独立当初から、動きやすい身体、痛くなりにくい身体を
お客様と一緒に目指したいと思っています。
まだまだ勉強中ですが、自分の身体と向き合いつつ
お客様の状況と向き合いつつ少しでもお役に立てる自分を
目指しております。
何事も奥深く、考えすぎても良くない気もしますが、
根詰め過ぎずに考え続けることも大切だと思っています。
改善できるかもしれない痛みと
私が下手なことを言わない方がいい痛みとあります。
もちろんまずは受診をお勧めすることも多いです。
できれば痛くならないように、
痛くなった場合はどうしたら軽減できるのか
一緒に誠実に考えられる人になりたいと思っています。
運動の内容によって痛みが軽減することは経験上多々あります。
しかしそれはお客様が色々と話してくださって、
動いてみてくださって閃くことがほとんどです。
痛みに限らず、どんな身体になりたいのかを叶えられるよう
またはどこかが悪くならないように予防するのが私の仕事ではあります。
精一杯伴走させていただきます。
